2-10
ティファたちと合流したクラウドは愕然としていた。「なんだって?」 ヘルメットの下でこれでもかと顔をしかめたクラウドに、ユフィが口を押さえながら、「だーかーら」と続ける。「ミツキ、変なおっさんたちに、連れてかれちゃったの!」「変なおっさん?…
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2-9
たちがエルジュノンでの邂逅を繰り広げている間、クラウドは神羅兵の格好のまま運搬船へと乗り込んでいた。懐かしいと言うには持て余しすぎる感情に苛まれながら船内を歩き回る。そろそろ仲間たちと合流したいところだが、PHSを預けてしまっているためそ…
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2-8
翌朝、騒がしさに目を覚ました。「……なにこれ」 ドタドタと小刻みな地響きが伝わってくる。それから、金管楽器やシンバルの音。なにかが暴れているのとも違う、規則的なマーチ。そ昨日とは打って変わって賑やかなそれに、はベッドを下りて窓際に寄る。「…
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2-7
「あぁ、一足先に町で話を聞いておく。ミツキ? ミツキは……そうだ、色々とあって眠ってる。ああ、わかってる。しばらく寝かせておくから、安心してくれ」 頼んだわよ、と少々しつこいくらいの幼馴染の念押しを終えて、クラウドはPHSを切った。 ふう、…
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2-6
「クラウドとミツキ、しんぱい?」 ジュノンへ向けて、一足先に出発した幼馴染の背を見つめていたティファに、エアリスが声をかけてきた。「心配? まさか。クラウドがいるんだもん、大丈夫だよ」 ティファはそれまでの真顔を隠すように、からりと笑ってグ…
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2-5
光の注ぐ窓辺に立っていた。白いカーテンが風にはためいている。そこには一人ひとがいて、大きな影が真白に浮かんでいる。外の景色でも眺めているのだろうか、いや、こちらを見ているのだろうか、ともかく、はそのひとを知っているような気がした。すっと伸…
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2-4
「これ以上進むのは難しいな」 太陽が沈み、辺りはすっかり暗くなっていた。後ろに見えていたかつての鉱山も、今は黒々とした影を空に落としている。外灯のない、月明かりだけの世界ではさすがに先を急ぐのは困難だった。 クラウドの考えで川のせせらぎがす…
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2-3
「ミツキ、だいじょぶだった?」 グラスランドエリア中部、チョコボファーム。黄色い鳥のいる柵の向こう、サイロの近くから大きく手を振ってやってきたのはエアリスだ。「だいじょうぶ」と覇気のない声では答える。マテリア講座はともかく、とくにこれといっ…
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2-2
翌朝、朝食を終えた一行は道具や装備を揃えて出発することとなった。 薄緑のワンピースは宿のゴミ箱に捨てて、エアリスとティファに見繕ってもらった空色のブラウスに白いスキニーパンツ、それから茶色いショートブーツを身につけると、自然と気持ちが引き…
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2-1
夢を見ていた。 一面真っ暗な闇の中にいる。一切の風もなく、物音もない。どれほど濃い闇かもわからない。ただ、先の見えない滔々と続く黒い世界に佇んでいた。 左はどっちだろう。上は、下は? 見渡してみるが、手掛かりになるものがひとつもない。光の…
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1-10
外へ出ると、夜空の下激しい突風がクラウドたちを襲った。先ほどまで彼らを覆っていた、重く張り詰めた空気が吹き飛ばされる。だが、血の匂いはまだまだ鼻の奥にこびりついているようだった。 大きな機体がヘリポートに着陸した。扉が開くと、上等そうな革…
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1-9
「なんとかして、逃げられないかな」「どうだかな……。厳しいかもしれない」 剥き出しのコンクリートの壁の向こうから、ティファとクラウドの話し声がする。 たちは今、独房に閉じ込められていた。三畳ほどの部屋は、無機質なコンクリートの壁で覆われてい…
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