第三章 天光

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 出来あがったミックススムージーを手に、市場から出て海岸沿いの広場に広がるパラソルの下へ向かった。陽射しはあたたかいを通り越して、徐々に強さを増している。もう、夏はすぐそこ。白いテーブルにバゲットサンドやスムージー、それからきのみを広げて、…

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 結局、私はあの手をとらずにはいられないのだろうか。 空からキャモメの鳴き声が降りそそぎ、水面はのどかに揺れている。しめやかなヒワマキの空気とは一変し、こちらはまさに南国だ。照りつける陽射しをきらきらと撥ね返すのは水面だけではなく、パラソル…