このたびは、「それはきっと甘やかな呪縛」をお読みいただき本当にありがとうございました。
実はこちらは呪術廻戦に狂い始め、初めて書いた呪術夢だったのですが、なんと、二週間で八万字も書いてました……恐るべし五条悟。先に支部で完結させ、サイトではのんびりと修正しつつ再録した形でしたので、長らくお待たせしました……という気持ちです。応援のメッセージ、本当にありがとうございました!
私の中の彼の解釈を落とし込みながら書いていたので、もしかすると齟齬などがあるかもしれません。少しでも楽しんでいただけたのなら幸いです。
また、この話では、「非呪術師と恋愛をする場合、彼はどんな行動をとるのだろう」というのを深く考えながら書いていました。呪術師同士であれば互い仕事のことを理解し、またその危険性に関しても把握しているけれど、非呪術師相手だとそれがない。五条悟は最強だから、「オマエのことは僕が守るに決まってるデショ。だから安心しなさい!」みたいなことを易々と吐くイメージもあるのですが、いい大人のしかも本気の恋愛になったらどうなのだろう、と思ったんですね。だから、この話だと、五条はまだまだ子どもなんですが、でもその中で夢主に出会い、本当の愛を知り、しかし自分と彼女との境遇の違いに彼女を突き放してしまう。
結局最後は硝子たちの力を借りつつ、互いの手を取り合うわけですが……。
生きる世界がちがう人間同士が一緒に生きていくことって、本当に大変だと思います。時として痛みにも弱みにも、はたまた先を阻む大きな荷にもなる。大切だからこそ、「幸せになんなよ」と白い薔薇を落として彼は去りました…同僚たちが見たら「変な術式にでもあてられたのか?」とか思いそうですよね。
でも、その白い薔薇自体も彼の愛の深さを象徴するものでした。後日ドライフラワーになった薔薇を夢主は受け取る。枯れた白薔薇の花言葉は「生涯を誓う」。プロポーズみたいですね。
さて、テーマとしては、上記でお話ししていたとおり、「愛は弱みか」というのを掲げていました。
術師という職業柄、生死を分かつ戦いに常日頃から身を置いている五条にとって、愛するひとがいることは時として障害となる。現に彼は夢主と関わることで、夢主を危険に晒してしまうことになる。本当ならば傷つく必要のない一般人を間接的に傷つけてしまったことになる。愛は痛みであり、弱みである。しかし、気づいたときにはもう、互いを知らなかったころには戻れないほど深みにはまってしまっていて……。
夢主も大人だから、五条に寄りかからないよう一生懸命独りで立とうとする。今までもそうしてきたから、大丈夫だと彼女も思っている。けれど、彼女も彼女で、五条に「助けて」と願ってしまう。五条に突き放されたあとも、一心に彼を信頼して、彼に助けられる覚悟を持っている。もはや二人の間には重い、愛という名の呪縛が結ばれている。そして、夢主からの無条の愛が強い縛りとなって、五条をさらに強くしていく……。
とにかく、愛は呪縛、人を弱くもするししかしその分強くもする、そんな話を届けたくて一心不乱に書いておりました。
本当に言葉をまとめるのが下手なので、すぐ小説に込めてしまうのですが、大人同士の一筋縄ではいかないしかし結局愛を前に成す術がなくなってしまう、そんな恋愛を感じとっていただけたら幸いです。
気に入っているシーンとしては、パンケーキ屋でのキスと合コンで夢主が泣いてしまうシーン、あとは硝子さんとの絡みは全体的に気に入っています。五条と伊地知や七海が絡むところはよく調子に乗ってしまいました。
拙い文ではありましたが、本当に最後までお読みくださりありがとうございました!
二〇二一年一二月 ミーシア
以下よく聞いていたBGM。
ELLEGARDEN「Missing」
Fuzzy control「too much」「twilight」
MR.BIG「Wild World」
Red hot chili peppers「Zephyr Song」
Tom Odelle「Can’t pretend」
Wagner love「You are all I need」
菅田将暉「まちがいさがし」
銀杏BOYS「BABY BABY」
などなど
アニメのOPEDもいっぱい流してました…大感謝です。
